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もともと僕は地元にいた頃から目立つようなタイプじゃなかったし、友達も少なかった。
上京してきたのも、地元にいるのが嫌だっただけ。
極力、誰とも話したくない。
親とも一緒に居たくない。
地元に居ても、家に居たら親に就職しろだの何だの言われるし、外に出たとしても同級生に会いたくなくていつもビクビクしながら歩いてた。
そんな生活はもう嫌だったんだ。
だから、
「僕、東京に行く。」
親はあっさり許してくれた。
なんせ、何もしようとしてなかった僕が東京に行くだなんて、ひどく驚いたんだろう。
僕には、その驚いた顔が嬉しかった。
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