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みーーーーーーーーっ!!!!!!
そこに現れたのは、この公園のシカ達より遥かに巨大な雄ジカだった。
「うわーーー!!」
「でけーーーー!!」
公園のシカ達をいたぶっていた、ごろつき生徒に戦慄が走った。
みーーーーーーーーっ!!!!!!
しかめっ面の巨大シカは鼻の穴を大きくパンパンに孕ませ前脚を砂煙が出る程にかき、立派な角を突きだし、全速力で生徒達に突っ込んで行った。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
「ひえーーーーーー!!」
「たすけてーーーーー!!」
「ひいいいいいい!!」
怒りに満ちた巨大シカは、立派な角を振り立てて逃げ惑うごろつき修学旅行生徒を次々と振り払った
ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!
「ひいいいいいい!!!」
「痛い!!」
「きゃっ!!」
「シカさんすいませーーーん!!もうしませーーーん!!」
ごろつき生徒達と先生は、一目散に公園からスタコラサッサと退散した。
「・・・いててて」
「あ・・・危ない所をどうもありがとうございました。」
「で、お怪我は大丈夫かい?」
巨大シカは野太い声色で、傷付いた公園のシカ達に話し掛けた。
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