茹だる暑さの中で

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 そのうち聡美はどんなになってんだろ? なんて期待しつつもケラケラと中島と昔話をしていた。一時間以上経っていたと思う、すると 「こんばんわ」という声がした。振り向くとそれは間違いなく聡美だった。相変わらず細い、髪型もそれほど変わったようには思わなかった、おまけに酒飲んでる上に俺は強い乱視と近視を持っていた。 「あれ? 全然変わらないじゃん」と正直に思った事を口にした。やはり言葉とは真実味が大事なのであろう、聡美の顔が輝いた気がした。 「大原さん、元気そうで! 中島くんも」  と相変わらずの笑顔で応える。この笑顔だな、ジジイはこの愛想に誤魔化されて勘違いしてしまうものだと再認識した。若いうちは変に愛想が良いと気持ち悪いなんて思っていたが、年寄りにはこの分け隔てない笑顔に感謝感激してしまうものだ。俺たちは再び乾杯をしたのだが、いい加減汚いテーブルにもなっていた為、どっか場所変えようか? って事になり『じゃあ、私が知ってる所に移ります?」と聡美に付いて行く事となった。  着いた店はえらく小洒落た店だった。 「聡美ちゃんはよく来るのここ?」 「たまに女子会で」  何か着色料いっぱいの酒が出て来そうで怖い。  と、聡美が頼んだ酒は芋焼酎のロックだった。時間は嗜好まで変えてしまうんだね、俺は日頃飲めないバーボンのロックをダブルで、中島は芋焼酎のお湯割りにした。俺たちは久々の再会を祝し『チアーズ』
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