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「絶対こっち見ないで」
「……何を今更」
「見ないでって言ってるでしょ！」
バスタブにハル、洗い場に私。
髪を洗う私を、バスタブのお湯に浸かりながら、じぃーっと見てくる。
明るいところで見られるのは、どれだけ長く一緒にいたとしても、少し抵抗がある。
出来るなら、見られたくない。
そんな私の気持ちなんてお構いなしに、これでもかとくらいに視線が刺さる。
「……俺もそっちいってい？」
「ダメ！」
「無理。逆上せるっつーの」
ザバっーーっとハルが立ち上がる音が聞こえたと同時に、背後に人の気配を感じた。
「しい、俺が洗ってやるよ」
「……っ……いいっ！」
無駄な抵抗とは、このこと。
しかも狭いお風呂場なんて逃げ場はない。
ハルのされるがままに、ボディソープをスポンジにたっぷり含ませて、たっぷりの泡で私の身体を隈なく洗っていく。
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