6

13/42
前へ
/456ページ
次へ
佑くんの顔にいつもの笑みが戻る。 「……美憂さん、ありがとうございます」 ふんわり笑う笑顔に、不覚にもドキっとさせられる。それを悟られないように、至って冷静を心がけた。 そこに、「お待たせしましたー」と言いながら、注文したご飯が運ばれてくる。 美味しそうなご飯に思わず「わ!」と感嘆の声が漏れる。「ご飯とお味噌汁は、おかわりオッケーだからね」と、さっきのおばちゃんがニコニコと話しかける。 いただきます。と手を合わせて、味噌カツを一口。 「……美味しいっ!」 「よかったっす!」 お腹が空いていたのもあるけれど、美味しいご飯にお箸が止まらない。二人共あっという間に平らげてしまった。 「あ~、美味しかった!もう、お腹いっぱい!」
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2076人が本棚に入れています
本棚に追加