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お腹を撫でる仕草を隣で笑って見ている。 「満足してもらえて、よかったです」 自分の分は出すから!という私の制止を無視して、佑くんがお会計をする。 レジに立つおばちゃんが「また来てね」と言って手に飴玉を置いた。 「いっちょ前に、可愛い彼女なんて作っちゃって!」なんてからかうおばちゃんに、「いや、違うっすから」と言う佑くん。「恥ずかしがっちゃって!」と信じて疑わないおばちゃん。 この二人のやり取りに、クスっと笑いが零れた。 「また来ますね」と挨拶をして、お店を後にした。 「美憂さん、これからどうします?どこか行きたいところありますか?」 腕時計で時間を確認しながら、私の希望を伺う。 「ん~、そうだなぁ……」
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