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「………え?……」 「……今も!まだ恋愛対象外ですかっ!?」 いくら最盛期は過ぎたとはいえ、まだ人の多い海岸。海水浴を楽しんでいる人達の視線が、チラチラとこちらに向けられる。 「…ちょ、ちょっと!」 私は慌てて佑くんの元へと走る。 水が膝下まである場所に立っているため、スカンツを捲り上げて、ザブザブと近付いていく。 「…もうっ!何考えてんの!?人が沢山いるのにっ…」 「好きです」 ………もう、これ以上………私の心を乱さないでほしい。 「………美憂さんが、好きです」 私は…………槙さんが………好きなはずなのに……… 「……俺の傍に…いて下さい」 どうしてこんなに………胸が締めつけられるの……
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