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「ま、今日はパーっと行こうよ!」
すでに戦闘態勢の美憂に続いて、数多くのショップが入っているファッションビルに向かった。
季節はまだ夏だというのに、すでにチラホラと秋服が並び始めている。人並みに雑誌は読んでいるけれど、秋冬は何がトレンドなのか、どんなファッションが流行るのかなんて、お店に並んでいるマネキンを見て、知ることも多い。
「あ、これ可愛い!」
美憂が、薄い水色のオフショルトップスを手に取って広げて見せる。
美憂は私とは違って、どちらかといえば可愛い系を好む。
「美憂に似合いそう!」
「詩花もたまにはこういう系、着てみれば?」
ニヤッと笑って、色違いの薄いピンク色のトップスを私に手渡す。
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