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「……私は美憂が決めたことなら、応援する。……けど……」
そうして、ギュっと美憂を抱きしめる。
「……後悔だけは……しないでね」
私がハルとのことで悩んでいた時に、美憂がよくこうして抱きしめてくれたことを、今度は私が美憂に返す。
「……詩花……ありがとう」
それぞれの想いが、どこに向かうのかはわからないけれど、確実に少しずつ、何かが変わり始めていた。
***
ーーーハルの熱愛騒動から二週間。
相変わらず連絡はない。
暇があれば携帯を確認しては、溜息を零す日々。
今日も同じように携帯を開く。
すると、画面上にハルの名前が表示されていた。
私はすぐさまにラインを開くと、そこには一言。
『今日、マンションで待ってて』
私は定時で仕事を終わらすと、急いでいつものマンションへ向かった。
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