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不安そうな顔をしていたんだろう。 ポン…と肩に手を置いて、柔らかい笑みを浮かべる奏さん。 「ちゃんと話すから」 ーーーリビングのL字型のソファに、奏さん、私、リクさんの順に座る。 淹れたてのコーヒーの香りが、部屋中に広がっていく。 「……何から話そうか」 口を開いたのは奏さん。 「今回の話は、びっくりしたよね。驚かせてごめんね。……ハルも心配してたよ」 「………今日、ハルは………」 「ごめんね。来るつもりだったんだけど、マスコミのマークが厳しくて……。ハルから連絡をもらって、代わりに俺達が来たんだ。ずっと連絡もしてやれてないから、今の状況を話してやってくれ…って」 「……そう……ですか……」
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