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「詩花ちゃん……」 カラ元気でもなんでも、笑顔を浮かべる。 「あ~、何だかお腹空いてきちゃいました!せっかくだから奏さんから頂いたもの、食べちゃおっかな!」 ガサガサ…と袋を開けて、サラダとロコモコ丼を取り出す。 「わ、美味しそうっ!」 手を合わせて、いただきますのポーズを取ると、ロコモコをパクリとひとくち。 「……美味しいっ!」 私は夢中になって食べ続ける。 少しでも気を緩めてしまったら、絶対に泣いてしまうと思ったから。 奏さんとリクさんの前で、そんな弱い自分を見せることなんて出来なかった。
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