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「……泣いてなんかないよ…っ…」
涙声を誤魔化すように強がってみたけど、きっとハルは気付いている。
くくっ。と笑い声に続いて、ハルが口を開く。
「……ごめんな、しい。…心配かけて。不安だったろ？」
ハルのことを信じていても、やっぱりどこか不安が拭えなかったのは事実。
奏さんやリクさんから話を聞けば聞くほど、余計にハルに会いたくて仕方なかった。
「……ううん。…信じてたから、大丈夫」
「ふ、……ほんとかよ」
鼻で笑って、いつもの意地悪な言い方に、どこがホッとする。
「何もねぇから。マネージャーも一緒に、ただ飯食ってただけ。いつも言ってんだろ？好きなのは、詩花だけだって」
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