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フォークを口に運びながら、今度は私が美憂に話を振ってみる。
「……美憂は?」
「ん?」
「あれから……どうなの?」
佑くんとデートした後、一度も槙さんのお店に行っていないと言っていた美憂。
佑くんとは、よく連絡を取るようになって、二度ほど食事をして、今日もこの後、約束しているらしい。
「槙さんのお店にはね、あれから一度行ってみたの」
ふと、目を伏せて何かを思い出しているかのような仕草をする。
「……いつもと何も変わんなかった。……ほんといつも通り」
笑顔を浮かべてはいるけれど、無理して笑っているように思えた。
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