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ーーーーー佑side 「あ、美憂さーん!」 待ち合わせ場所に美憂さんの姿を見つけて、急いで駆け寄る。 「もう!いっつも言うけど、いちいち叫ばないでよ!恥ずかしいんだからっ」 ほんのり赤く染まった耳、恥ずかしそうに睨みつける瞳。 この顔が見たくて、いつもわざとやっている部分も……ある。 「はいはい。じゃあ、行きますかっ!」 スッ、と手を取り歩き出す。 手を繋ぐことに関しては、美憂さんも何も抵抗しなくなった。 少しは進んでいるんだと、思ってもいいんだろうか……。 少し歩いたところにあるお店の前で止まる。 「あれ、ここってこの間……」 「美憂さん、行きたがってたでしょ?」 ニッ、と笑いながら、お店の戸を開けて、足を踏み入れた。
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