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「……よっ!」
目の前の鉄板に、今さっきひっくり返したお好み焼きが、いい色で焼かれている。
「美味しそう……っ!」
「美憂さん、まだっすよ」
「……ちょっと、さすがに私だって生焼けでは食べないよっ」
ムッ、とした顔を俺に向ける。
そんな顔すら可愛いと思う俺は、相当重症。
「…でも、佑くんひっくり返すの上手いね」
「ああ、姉貴がいるんすけど、結婚して大阪に住んでるんすよ。何度か遊びに行った時に、旦那に教えられたんっす」
「へぇ、お姉ちゃんいるんだ」
頬杖をつきながら、俺とお好み焼きを交互に眺める。
若干、お好み焼きの方へ視線が集中するのは、気のせいだと思いたい。
「美憂さんは?兄弟いるんすか?」
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