2

19/24

2073人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
いつもなら抹茶白玉パフェを食べるところだけど、今日は我慢。肌を見せる季節は、少し気を抜くだけで大変なことになる。 「……美憂、遅いな」 「化粧でも直してるんだろ」 心なしか、さっきより槙さんが元気がないように見える。私は小さな声で、コソっと聞いてみた。 「……ね、槙さんって………美憂のこと……好きだよね?」 「は?」 バッと顔を上げたかと思えば、目を丸くして私をじっと眺める。顔には、焦りというより呆れた色が滲んでいた。 「………え?……違った?」 「……何でそう思うわけ?」 真剣な顔を向けられて、もしかして踏んではいけない地雷を踏んでしまったのかも……なんて思っても、後戻りはもうできない。 「……あ、美憂を見る目が優しい気がするし……いつも楽しそうに言い合ってるとこ……とか?」
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2073人が本棚に入れています
本棚に追加