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今日もまた、ハルの好きなものを作って帰りを待つ。 イタリアンハンバーグ、ブロッコリーと海老のエッグマヨサラダ、アスパラとえのきのベーコン巻き、わかめスープ。デザートは、アイスクリームを買っておいた。 「ふう。こんなもんかな…」 チラっと時計を確認すると、針は20時10分前を指している。私はテレビをつけて、いつも見ているバラエティー番組を映す。 司会者の軽快なトーク。 いるだけで華やぐ女優さん。 面白可笑しく盛り上げる芸人さん。 みんな、キラキラした世界で頑張っている。 私には眩しくて、時々、ハルはどうして今も私の傍にいてくれるんだろう。なんて考えてしまう。どう考えても、リスクしかないのに…… そんな事をぼんやりと考えていて、ガチャ…っと鍵を開ける音に気付かなかった。 「…しい?」 ハルの声にハッとして、ぐるんっと勢いよく後ろを振り向く。
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