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潤んだ瞳が俺を誘う。
離れていた間の隙間を埋めるように、肌を重ねたくなる。
「……ベッド、行く?」
詩花の髪をさらっと掬って、そのまま口づける。
ふんわりと甘い香りが鼻を掠めた。
「え、……でも、昨日だって……」
「あれだけで、足りるわけないだろ」
許されるのなら、飽きるまで抱きつくしていたい。
それが俺の正直な気持ち。
もう何に邪魔されるわけでもないのに、詩花が欲しくて堪らない。
なんて答えていいのかわからない、といった表情の詩花を抱きかかえて、寝室のドアを開ける。
「……俺がどれだけ詩花を好きか、じっくり教えてやるよ」
*END*
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