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俺はドアを掴むと、ガッと開いて中に押し入る。
俺の勢いに押されたのか、少しびっくりしたように見上げながら、後ろに後退った。
「………なにやってんの?」
「……え?」
「義母さんの電話、無視してなにやってんのか聞いてんの」
見たところ、何かされた様子もなければ、怯えてる様子もない。
俺はリカの返事も待たずに、靴を脱いで勝手に部屋の中へと入っていった。
「ちょ…っ、ちょっと待って!」
そんな声は無視して、リビングに一歩足を踏み入れる。
テレビの光だけが部屋の中を照らしていて、手探りでスイッチを探し当てると、部屋の電気を点けた。
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