2073人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
「…待って、ハル…まだデザートが……」
「コレがデザートじゃねぇの?」
そう言って、さっき焦らした分と言わんばかりに、深く深く口付ける。
角度を変えながら、息をするのもやっとなくらいに、激しさを増す。
徐々に息遣いも荒くなる。
もう抵抗する気など起きるわけもなく、ただただハルの波に飲まれていく。
潤んだ瞳に映るのは、大好きな人。
「……詩花、食べていい?」
ペロっと唇を舐める仕草に、ゾクっと背筋に悪寒が走る。こうも色っぽいと私の心臓は、これから先もたないだろう。
私の返事を聞くこともなく、ハル主導でコトが進んでいく。
私は流れのままに、ハルに身を任せた。
二つの影が揺れれば、ギシっとソファも軋む。
ハルの体温に包まれて甘い嬌声を漏らせば、もっとと言わんばかりに攻め立てる。
最初のコメントを投稿しよう!