2073人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
「……っ…ハ……ル…」
「……詩花……好きだよ……っ…」
普段は"しい"って呼ぶのに、こういう時は名前で呼ぶ。小さな違いだけど、ドキンと胸が高鳴った。たったそれだけでも簡単に堕ちていく。
私は首に腕を回して、必死に縋りついた。
ー*ー*ー*ー*ー
「アイス、食べようと思ってたのに」
「今、食べれば?」
「こんな時間に食べたら太るもん!」
ベッドの中、ハルの腕枕の居心地の良さに、つい寝そうになってしまうのを必死に耐えながら、会話に花を咲かす。
「しいは、少しくらい太ったって平気だろ」
そう言いながら、お腹から太ももにかけて、そっと撫でる。
「やだっ!やめてよ!」
その手をバッと必死に止める。
その様を面白がって、さらにベタベタと身体中を触るハルが
「俺のモノだろ?」
上から覆い被さるようにして、顔を覗き込む。
最初のコメントを投稿しよう!