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「え……」 手を取り、チュ。っと口付ける。 「俺だけのモノ…だろ?」 そんな甘い声で、秘めた瞳で言われたら、もう何も言い返せない。 ギュ。と抱きついて耳元でそっと囁く。 「……ハルだけのモノだよ……」 「…くくっ。しい、誘うの上手くなったな」 「!そんなんじゃーー」 私の声は、ハルの唇に塞がれたことによって消えていく。 舌が絡まれば、甘い世界へ再び堕ちていく合図。 「…ハル……明日も早いんじゃー」 「平気。……それよりも詩花を感じたい」 ペロっと耳を舐められて、声が出そうになるのを寸前で噛み殺す。 「詩花のその顔……堪んない。……もっと鳴かせたくなる」 その言葉通り、何度も何度も甘い刺激を繰り返しながら、深いところまで堕ちていった。 最後に見たハルの顔には、やっぱり笑みが浮かんでいた。 次の日の朝、目を覚ますとハルの姿はどこにもなく、テーブルの上にメモが一枚。
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