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『また、連絡する』 私はメモをそっとテーブルに戻すと、その隣に置いてある朝食に手を伸ばす。 いや、どちらかといえば、早目の昼食かもしれない。 私の好きなオムレツにサラダ。「ヨーグルトは冷蔵庫。」のメモ通りに扉を開けると、いつも好んで食べているヨーグルトがあった。 それを片手にリビングに戻ってテレビをつける。 タイミングがいいのか悪いのか、ちょうどエンタメコーナーでLINKの話題を取り上げていた。 それをぼーっと眺めながら、昨日の出来事を思い出す。あんなに近くに感じていたのに、今はすごく遠くに感じる。 手を伸ばせば届くのに、どんどん欲にまみれていく。 「……ハル……会いたいよ……」 会ったばかりなのに、これ以上ないほどの温かいぬくもりに包まれたのに、もう欲しくなる。 ハルの前じゃ平気なフリをして、本音はずっと傍にいたいなんて……。一体、私はいつから欲張りになったんだろう。 「また……って、いつかな……」 静かな部屋に、テレビの音声と私の声だけが虚しく響く。 強くならなきゃダメだ。 寂しいなんていっちゃダメだ。 ハルを困らせちゃダメだ。 自分に暗示をかけるかのように、ぐるぐると頭の中に巡らせた。
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