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「テレビなんか見なくても、ホンモノがいるだろ」
気怠そうに髪を掻き上げ、こちらを見る目は妖艶な光を纏っている。
「………詐欺だね、このCM」
後ろを振り向きもせず、ただ真っ直ぐにテレビだけを見つめる。
「こんな爽やかな笑顔、見たことないけど」
「……そうだっけ?」
背後から私の首に腕を回して、身体を包み込み、そのままチュッチュッと首筋に何度かキスを落とす。
「ね、それよりそろそろ癒やしてくんない?」
カットソーを捲くり上げながら、いろんな所にキスの雨を降らす。
「癒やしならファンの子達から、いっぱい貰ってるでしょ」
堂々と侵入する手を押さえて、キッと睨む。
「しい も癒やしてよ」
そのままチュっとキスをする。
一度離れた唇に間髪入れず、今度は深く重ねる。
舌で口腔をかき回しながら、絡めとられる。
「んっ……」
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