1

3/6

2072人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
「テレビなんか見なくても、ホンモノがいるだろ」 気怠そうに髪を掻き上げ、こちらを見る目は妖艶な光を纏っている。 「………詐欺だね、このCM」 後ろを振り向きもせず、ただ真っ直ぐにテレビだけを見つめる。 「こんな爽やかな笑顔、見たことないけど」 「……そうだっけ?」 背後から私の首に腕を回して、身体を包み込み、そのままチュッチュッと首筋に何度かキスを落とす。 「ね、それよりそろそろ癒やしてくんない?」 カットソーを捲くり上げながら、いろんな所にキスの雨を降らす。 「癒やしならファンの子達から、いっぱい貰ってるでしょ」 堂々と侵入する手を押さえて、キッと睨む。 「しい も癒やしてよ」 そのままチュっとキスをする。 一度離れた唇に間髪入れず、今度は深く重ねる。 舌で口腔をかき回しながら、絡めとられる。 「んっ……」
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2072人が本棚に入れています
本棚に追加