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静かな部屋にハルの笑い声が響く。 「…はははっ。ほんっと可愛いな!」 ギューっと痛いくらいに抱き締められる。 「ちょ!…ハルっ……苦しい……」 「会いに来るよ」 こんなに力強く感じることはない。 決して許されないことだけど、今、この瞬間だけは、色んな事を忘れることができた。 「……無理はしないでね…?」 「するだろ。しいとヤりてーもん」 「ハルっ!」 「あ~、我慢してる俺を褒めてやりたい」 そうやってしばらく抱き合っていると、ピリリーー……携帯の音が耳に届いた。 ハルがポケットから取り出すと、相手を確認して電話に出た。
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