2072人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
こうなると、ハルにペースを持っていかれてしまう。
まぁ……いつものことだ。
ベッドに深く沈んで、互いの肌を重ね合わせる。逞しい身体は、日頃のトレーニングの賜物なんだろう。
その身体に傷を付けぬよう、シーツをギュッと握りしめる。
「しい、シーツじゃなくて、俺に縋れよ」
「……いや。…傷つけちゃ……っ…」
「つけていいって……いつも言ってんだろ…」
わざと激しく腰を動かして、私が縋りたくなるようにもっていく。それがわかっているから、余計に手にギュッと力を込めた。
「……素直じゃねーな」
静かな小さな空間に、激しい息遣いと軋む音。それが耳に響くたびに、どうしようもない快楽に襲われる。
「…は……っ……ハル…も…う……」
次々にやってくる快感に、私の身体は限界を迎えつつある。更に激しさを増す動きに、私は一瞬で絶頂を迎えてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!