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「へぇ~、じゃあ前よりは会えそうなの?」 二日後の夜。 いつもの居酒屋で美憂と待ち合わせをして、軽くご飯を食べる。 槙さんとのことがあったから、別のお店にした方がいいかと思ったけれど、美憂が「今行かないと、もう行けなくなる」と言うもんだから、いつもと変わらずやってきた。 槙さんは、相変わらずいつも通りだし、何も知らない人から見れば、この二人に何かあったなんて気付かないだろう。 「う~ん…どうかな。会えるかはわからないけど、前よりは素直に会いたい…とは、言えそう…かな?」 今日もまたハイボール片手に、大好きな春巻きを頬張る。 美憂もビールを呑み干すと、近くにいた店員の佑くんにオーダーを通す。 「佑くん、もう一杯ビール!」 「はーい!」 テーブルを拭きながら、顔だけ上げて返事をする。佑くんも、私達がこのお店に通い出した時からの顔馴染み。歳も近く、人懐っこい性格だから打ち解けるのは早かった。 「でも、よかったね。詩花は、すぐ我慢しちゃうからさ、私も少し心配だったけど……うん、安心した」 ビールを待っている間、枝豆を口に運ぶ。 「うん、ありがとう」
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