4

3/27
前へ
/456ページ
次へ
「美憂さん、おまたせ!」 コースターの上の空いたグラスと引き換えに、新しいビールをトン…と置く。 「あ、ありがと」 置かれたばかりのビールを、グビグビと喉へと流し込む。 「美憂、今日ちょっと呑み過ぎじゃない?」 「え、全然平気。ほら、明日休みだし!少しくらい呑み過ぎたって大丈夫だって!」 いつもの美憂らしくない呑み方。 きっと槙さんのことがあるから、無理してる部分もあるのだろう。 「今日はそれで止めといた方がいいんじゃない?」 「もう、詩花ってば心配し過ぎ!」 「そうっすよ、詩花さん!大丈夫です!何かあった時は、俺がいますから!」 「佑くんは黙ってて」 お冷を貰おうとカウンターに目を向ける前に、コン…と美憂の前に水の入ったグラスが置かれる。
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2073人が本棚に入れています
本棚に追加