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「美憂、その辺で止めとけ」 槙さんが美憂の手から、ビールのグラスを取り上げる。 「佑、このゴミ、裏持ってって」 「え、今っすか?店閉めてからでもーー」 「今行ってこい」 槙さんの有無を言わせない一言に、佑くんも渋々、カウンターの中に入り、ゴミ袋を片手に裏へと引っ込んでいった。 「………邪魔しないでよ」 「あ?」 「呑みたい気分なの」 「いつもよりペース早すぎ。そんな強くねぇんだからーー」 槙さんの話を最後まで聞かずに、ガタンーーと立ち上がった美憂。 「……帰るっ!」
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