4

6/27
前へ
/456ページ
次へ
ハルの突然のお誘いに心が弾む。 「行く!行く行くっ!明日仕事休みだし、全然平気!」 テレビ電話でもないのに、顔の横で挙手のポーズをするくらい、かなり浮かれている。 電話越しにクスクス笑うハルの声が聞こえた。 「じゃあ、出来るだけ早く終われるように、あと少し頑張ってくるわ」 「うん!頑張ってね!」 自分でもわかるくらい、ハルに会える喜びが声に、顔に出ている。 もう、どうしようもないくらい、好きで好きで仕方ないんだ。 「じゃあ、後でな。……あ」 思い出したかのようなハルの声に 「ん?なに?」 何かあったのかと、不思議そうに聞き返す。 「今日は、朝まで寝かせねぇから。覚悟しといて」
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2073人が本棚に入れています
本棚に追加