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「……っ!」 お店の外でよかったと改めて思った。 じゃなきゃ、誰が見てもわかるくらい、きっと顔は真っ赤だと思うから。 「じゃあな」 プツーーと途切れた通話に、耳に届く機械音。 頬の火照りを冷ますために、しばらくお店の前で夜風に当たる。 生温い風が髪を揺らして、まだまだ秋の訪れは遠いことを肌で感じた。
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