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ーーー*** 「……しい?」 スヤスヤ寝ていたハルを起こさないよう、そっとベッドを抜け出したつもりだったのに、後ろを振り向けば、上半身を起こして欠伸をしている姿。 「ごめん、起こした?」 「こっち来いよ」 私の言葉なんか、全く聞いてもいない。 水の入ったコップを片手に、再びベッドに近付く。 ギシッと音を鳴らして、ベッドの端に座ると、ハルの腕に後ろから包まれる。 「俺にも、水ちょうだい?」 「はい」 半分ほど残っている水の入ったコップを、ハルに手渡すけれど、一向に受け取る気配はない。 「ハル?」 「しい が飲まして?」
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