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俺にはその違いとやらは、全くわかんねぇけど……。これが長年、恋愛を後回しにしてきたツケなんだろうか。 「佑は…好きなのか?」 「好きです。美憂さんって、何だか守ってやりたくなるんですよね」 俺とは違って、はっきりと美憂への気持ちを言葉にする。確かに、普段明るく振る舞っているけれど、時折見せる寂しそうな表情を見ると、気にはなる。 「ちょっと俺頑張るんで、店長も協力して下さいね!」 俺の答えを聞いてもないのに、美憂をフリーだと決めつけているのは、何故なんだろうか。 タタっ…と美憂の前のカウンターへと立つと、ニコニコしながら 「美憂さん、今度花火大会あるじゃないすか?一緒に行きません?」 「佑くんと?何で?」
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