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「槙さん、ご馳走様!私、先に帰るね!」
美憂にお金を預けて、席を立つ。
「一人で大丈夫か?」
「平気!また来るね!」
「気を付けろよ」
皆に手を振って、急いでお店を後にした。
マンションへと向かう足取りは、想像以上に軽い。はやる気持ちを抑えながら、駆け足で帰路についた。
ドアを開けると、部屋にハルの姿はない。
私は軽く何か食べられるように、簡単に準備しておいた。
「先にお風呂入っておこうかな…」
少しアルコールが入っているせいで、若干眠気が襲う。シャワーを浴びて、スッキリしたくて浴室へ向かった。
ガチャガチャーーと鍵が開く音がしたのは、0時を少し過ぎた頃。
私は待ちきれなくて、パタパターーと玄関へと向かった。
「ハル、おかえーーー」
「詩花ちゃん、ただいま~!」
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