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リビングのドアから顔を覗かせるリクさんに
「邪魔しに来たのは、そっちだろ」
そう言いながら、不満そうな顔でリビングへと足を踏み入れる。私の手を、しっかりとその手で握って離さない。
「だって、俺も久々に詩花ちゃんに会いたかってんもん」
見渡せばLINKが家にいる。
何度かメンバーとは、顔を合わせたこともあるけれど、この光景にはなかなか慣れない。
「皆さん、お仕事お疲れさまです。あの……なにか食べますか?簡単なものなら準備しておいたんですけど……」
「しい、大丈夫だから。こいつら、もう帰るし」
ハルの早く帰れオーラなんか、全く気にも止めずに
「マジで!?詩花ちゃんの手料理、楽しみやわ~!」
居座る気満々のリクさん。
「ハル、諦めろ」
ポン…と肩に手を置いて宥めようと、侑輝さんが立ち上がった。
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