2073人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょ!それ、俺のやろ!?」
「は?知らねーよ」
「詩花ちゃん、これ美味しいね」
「食べてる時くらい、静かにしろよ」
「……それとって」
賑やかな食事を繰り広げているテーブルを眺めていると、私までつられて笑みが零れる。
「……詩花ちゃん、おかわり貰っていい?」
洗い物をしていた私に向かって、直さんが申し訳なさそうに顔を覗かせる。
「あ、いいですよ!」
私は手を洗って、直さんからお茶碗を受け取る。意外にもLINKのメンバーの中で、一番良く食べるのが直さん。この細い体のどこに入るのか、不思議で堪らない。
「………ごめんね、邪魔しちゃって」
最初のコメントを投稿しよう!