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「さっさと帰れよ」
「ちょ、トイレくらい行かしてーな」
ご飯を食べて、時間も所謂、夜中。
リクさんが、「泊まって帰ろか」と言い出したのを、ハルが全力で阻止をする。
そろそろ帰ろうか…と、玄関まで見送りに来たところで、リクさんがトイレに行くと言い出した。
「ハルの顔、あれはかなり苛ついてるな」
侑輝さんが、笑いを堪えるのに必死になっている。
「早く詩花ちゃんと二人になりたいんだろ」
奏さんは、呆れ顔で深く溜息を吐く。
「あれは、朝までコースだな」
淡々と顔色一つ変えずに、直さんが携帯を操作しながらポツリと呟く。
私は恥ずかしくて、思わず下を向いた。
後ろから、リクさんとハルの声が近づいてくる。
「トイレくらい、ゆっくりさしてほしいわ~」
「もう、一分でも待ってらんねーよ」
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