4

25/27
前へ
/456ページ
次へ
***** 「さっさと帰れよ」 「ちょ、トイレくらい行かしてーな」 ご飯を食べて、時間も所謂、夜中。 リクさんが、「泊まって帰ろか」と言い出したのを、ハルが全力で阻止をする。 そろそろ帰ろうか…と、玄関まで見送りに来たところで、リクさんがトイレに行くと言い出した。 「ハルの顔、あれはかなり苛ついてるな」 侑輝さんが、笑いを堪えるのに必死になっている。 「早く詩花ちゃんと二人になりたいんだろ」 奏さんは、呆れ顔で深く溜息を吐く。 「あれは、朝までコースだな」 淡々と顔色一つ変えずに、直さんが携帯を操作しながらポツリと呟く。 私は恥ずかしくて、思わず下を向いた。 後ろから、リクさんとハルの声が近づいてくる。 「トイレくらい、ゆっくりさしてほしいわ~」 「もう、一分でも待ってらんねーよ」
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2075人が本棚に入れています
本棚に追加