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思いっきり嫌そうな顔を向けるハルに、ニヤっとした笑みを向けるリクさん。 「はいはい、わかってるがな。はよ詩花ちゃんとイチャつきたいんやろ?そやけどなハル、詩花ちゃんのことも、ちょっとは考えたらなアカンで?あんまり激しぃしたら、詩花ちゃんかて明日しんどいやろしーー」 「いいから、帰れ」 追い出すかのように玄関のドアを開けて、外へと追いやる。「詩花ちゃん、またなー」なんていうリクさんの言葉は、パタンと閉まったドアに掻き消されてしまった。 はあーーー…と、深く長い溜息を吐くと、ギュっとハルに抱き締められる。 「……やっと二人になれた……」 そのまま、唇を塞がれる。 深いキスに、思わず吐息が漏れる。 「……っ…ハル…ここ玄関……っ」 「どんだけ我慢してたと思うんだよ。もう一秒も待てねぇよ」
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