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「あ!美憂さーん!こっち、こっちっす!」
遠くから手を大きく振りながら呼ぶのは佑くんで、槙さんや律くん、なっちゃんなどお店の店員さんが集合している。
「そんな大声で呼ばなくてもわかるから!もう、恥ずかしいなー」
カラン、コロンと下駄の音を響かせながら、みんなのところへと足を進めた。
結局、臨時休業となったため、予定のないメンバーが集まったみたいだ。
「二人とも綺麗っすよ!」
浴衣姿の私達を見て、佑くんの顔には、だらしないくらいの笑みが浮かぶ。
まあ……美憂に見とれてるんだろうけど。
「あ、詩花さん!ちゃんと今日のこと彼氏さんに言ってきました?」
「え、うん……」
「男も一緒ってバレて喧嘩なんてことになったら、大変っすから。なら、良かったっす!」
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