5人が本棚に入れています
本棚に追加
「凉葉、何を騒いでるんだい?…主さんもすっかり興ざめしておいでだよ…」
月翔ははだけた衣を
まとい、凉葉を睨む。
「だって姐さん…、凛があちきを馬鹿にするから」
凛はブンブンと首を振り
無実の目で 月翔に訴える。
月翔は 凛を見
ため息をつきながら
「主さんもいるから、小言はここまでにしておくよ…凉葉、お銚子(酒)が空だから、代りもってきておくれ…」
凉葉は不満そうに月翔を見るが
月翔が ひと睨みすると
ブツブツ言いたげに 出ていく
月翔の馴染み客は
幸い
気さくな 優しげな性格で
凛と凉葉を穏便にと
言ってくれた
最初のコメントを投稿しよう!