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金利は借金の残高にかけられるものだから、元金が減れば利息も減って当たり前の話だ。
具体的には、50万借りて18%の利息という契約なら、初月返済時の利息は7,397円。
毎月2万円ずつ返済する予定なら、2万円のうち、7,397円は利息に当てられるわけだ。
すると50万の借金のうち、12,603円を返した計算になるから、借金の元金は487,397円になる。
すると、次月にこの元金にかかってくる利息は7,210円。
前月より減って当たり前なのだ。
毎月、定期額を返済していけば、間違いなく利息は減っていくのだ。
なのに、香菜が金を借りた会社の中には、この計算が、きちんと反映されていないところがあった。
このことを、香菜は計算書にして、いくつかの信販会社と支払額の交渉をした。
そうしたら本当に、支払わなければならない金額が、なんと半分くらいになった。
香菜はこれまで、自分が借金の元金のいくらを返済しているのか、ちっとも理解していなかったのだ。
相手方に言われるままに、金を返していた。
まともな信販会社なら、ちゃんと自動計算してくれるはずなのだが、簡単に金を借りられる会社になるほど、ちょっと、まともでないところが多すぎる。
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