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第7章 痛み
「イヤアッ……アアァッ……!」
僕はもうなりふり構わず
悲鳴まがいの声を上げていた。
悔しいのと
悲しいのと
怖いのと。
何より
こんな形で繋がりたくなかった。
「アンジュ……やめてアンジュッ……!」
こんなことになった今でさえ
彼を好きな気持ちは
嘘偽りなくて――。
「やめろっ……頼むからっ……!」
だから余計に
暴走する天使を止めてやりたかった。
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