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「この球体に対して、こちらの方向から力を加えた場合、反対側に押し出され・・・」
今は5時限目の授業中。科目は物理。
ファーーとあくびが出る。
「柊君。5時限目だから眠くなるのは分かるけど、真面目に授業受けなさい。」
胸をそらして、左手を腰にあて、本人は怒っているつもりだろうが、迫力なんてものはまるで無し。それどころか、男子の視線を集め、女子の殺意をむき出しにさせる容姿。
名前は、中條優美(なかじょう ゆみ)26歳。身長145センチと小柄。髪はどうしたらそうなったのか綺麗なシルバー、腰まで伸ばし赤いリボンでまとめている。プロポーションはバストDカップ、ウエストはくびれまくり、足はスラリと細い。顔は鼻筋がすっとしており、モデルと言ってもおかしくない。物理の教師でこのクラスの担任。
「ふぁ~~い。気を付けます。」
周囲の殺気を感じたが、気にしないでおこう。
「気を付けてね。」
男子から「優美ちゃんかわえ~な~」「人形みたい」「やべ、ロリが芽生えそうだ」と聞こえてくる。
バキ! ボキ! ゴキ!
女子からはペンが折れる音が響く。
購買のおばちゃん言ってたな、時々ペンが大量に売れる日があるとか、ないとか。
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