涙を
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暗い、寒い...... 腹も空いた、喉も乾いた...... 聞こえてくるのは、自分の息づかいと、檻の向こうにしゃがんでいる少女の呼吸。 目を開けると、そこにはいつもの笑顔が待っていた。 「あ、おはよう。ご飯食べる?」 「......」 嫌いだ。虫酸が走る。 少年はそう思いながら、少女が差し出したわずかな水が入った器と、小さく欠片のようなパンを受け取った。
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