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【始動編・ゲームの世界が壊れる刻】
~prologue~
情報が氾濫する世界…。
インターネットの多様化は、ニーズへ対応と利潤追求にて加速し続け。 その先に生み出されたのは、〔仮想現実空間〕ヴァーチャルリアリティーと云う新たなる世界。
電脳世界で生活する、
“サイバーライブ”
が、大流行の兆しを見せていた。
だが、人の生み出したプログラムと云う魔法の様なtoolは、限られた世界の中に於いて。 あらゆる事を可能とする、悪魔の手法でも在った。
そのプログラムの産物で在る、“ゲーム”と云う世界。
もし…。
その世界と現実の世界の境界が、曖昧に出来たら…。
もし、ゲームの世界に入ったままに、その世界が崩壊をし始めたら?
もし、自分の命を掛けて、ゲームをしなければ成らなくなったとしたら…。
何れ、人の責任で人類の破滅が起こると予言した或る女性は、こんな詩を残した。
題 『鴉』
鋭い嘴で骨すらも高らかに咥え 屍を土に還す黒き鳥よ
過去から現在まで 無数の屍や大量の残飯を食い散らかし そして掃除した君等は それを生み出す我々に何を想うか
吉凶などと云う無駄な意味を 我々と云う人より背をわされ
時には 汚く忌み悪しきと
時には 聖とも云われ
崇め 嫌われ 駆除されようが 最も人に近き所に居た鳥よ
その漆黒の姿は 禍々しくも また麗しくも見える
強き生命力と生命欲を持つ鳥よ
欲望を深く求め 権利を強く主張する我々を見て 君は何を想う?
君がもし喋れるなら 君と人の行く末を語り合ってみたいものだ
君なら真理を告げるだろう
もし、人間が滅ぶとした時、君は何と言うのだろう。
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