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「じゃあ、行ってくるよ」
「気をつけて行ってらっしゃい」
「そんな、不安な顔すんなよ。この件が片付いて落ち着いたら、一緒になるんだろ?」
私は、彼を心配させないように明るい表情で言ったつもりだったけど、彼には全て見透かされていた。
「あっ!これ死亡フラグってヤツになっちゃうな。あははは」
「バカっ!冗談でもそういうこというなよ」
そう言って、彼の胸を小突く。
「ごめんごめん。けど、俺は大丈夫だから」
私の頭をポンポンしながら…
「俺は運だけは持ってるから。だって、こんなにかわいいおまえと出逢えたしね」
「……ばか。そういうのいいから」
彼の顔を直視できないくらい赤面してたから、俯き加減に見送った。
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