第2章 届きそうなのに届かない存在

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その日は岸和田で花火大会があった。 私は行きたかったが、友達は彼女や女の子に地元の友達たちと行くらしく行く相手がいなかったから辞めておく事にした。 土曜日だし、家に帰って大人しくめちゃイケでも見ようかと思っていた。 だけどもだけど、1件のLINEが来た。 「久保 未来 から着信がありました」 おっと…なんだなんだ?と思いながらかけ直した。 「もっし~♪電話くれたー?」 「くれたよー!なにしてーん?」 「いま8710で車のオイル交換して貰ってるー!」 「そーなん?今日は花火行かんのー?」 「あははははは!痛い所突くなあ!行く相手がおらんのよ~」 「行くー?」 「おっ、待ってました!行こか!!」 「めんどくさいから裸で来てなー?」 「やっぱやめとこかな…」 「うせやん!冗談やて(笑)」 「んな、近場は人で埋まってるし木材町のファミマ集合な!」 「おっけー!待ってるわ!」 「おーう!ダッシュで行く!!」 「ゆっくりでいいよー、事故したらあかんでー?」 「はーい、ありがとう!」 1つ言いたいことがある、凄く嬉しいのは山々だがそのセリフを待っていたのはキミじゃない。 結月ちゃんである。
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