第2章 届きそうなのに届かない存在

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ま、女の子からのお誘いだし有り難く行こっか♪ と思い家に帰り、着替えて髪型をセットした。 白のワイシャツ…血も取れててボタンも縫ってくれていた。 おかん… よっしゃ!行こか!!と駐車場まで走り、母とすれ違ったので 「サンキューな!おかん!!」 と叫びながらダッシュした。 そして、車を急発進させて木材町まで向かった。 岸和田市木材町…埋め立て地で木材コンビナートと言う臨海線沿いにある工場地帯の町でその工場地帯の真ん中にガソリンスタンドとファミリーマートがドーンっと構えていた。 鏡のなーかーいまーも~震えている~♪ あの日~のわーたしがいーる~♪ 結月と見らなきゃいられない♪ と、その時かかっていた 相川七瀬の夢見る少女じゃいられない と言う歌を替え歌で叫ぶように歌っていた。 はあ…高い声が出ねえよ。 そして、宇佐美前の信号に差し掛かりファミマにゆっくりと入っていった。 久保ちゃんは、誰かと喋っていた。 キレイな女の人と喋りながら、ごめんごめんとジェスチャーをしていた。 そして、中指を立ててニコッとしながらお店へ入り サンドイッチとおにぎりにプレミアムチキンといろはす ゆず味を買った。
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