プロローグ

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何に惹かれたのかはわからない。 でも、なんとなくこの人と仲良くなって会ってみたい!そう思いながら、小まめに口説く事にした。 初めはあまり効果は無かったが、後から効いてくるボディブローみたいに徐々に徐々に距離は縮まっていた。 そして、肝心な住みを聞く訳だがそんな簡単に聞いて良いものなのか?と思い3日ほどかかった。 「なあなあ!」 「なにー?」 「結月ちゃんってよ、どこに住んでるんやったっけー?」 「堺!」 大阪府堺市…堺市は、私の家からそう遠くは無かった。 私の家は貝塚市と言う所であり、岸和田少年愚連隊やだんじり祭りで、有名な岸和田市。 関西国際空港や、青空市場にりんくうプレミアムアウトレットに泉佐野漁港がある泉佐野市 の間にポツンとある特に何も無い貝塚市って所に私は住んでいた。 娯楽も飯屋も有名なお店も特にない貝塚は飛び抜けて知名度が低かった。 有名な物と言えば、太鼓台につげ櫛と日本1運賃が高いんじゃないか?と言われる水間鉄道に、水間寺… そんなもんかな? 昔は、東洋の魔女と言われた強豪のバレーボールチームがあったらしいが、それは私の母が祖父のキンタマに居てるか居てないかの時だった。 バレーボールの町かいづか と看板が今もあるのだが、勿論つい最近まで知らなかった私は 何がバレーボールじゃい!お前の頭バレーボールにしてこましたろかえ! と看板を蹴っ飛ばしていた。
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