36人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
あの頃を今振り返ると、私の頭にはセックスしかなかった。
昼夜共にお友達になれて、出来れば続く人なら誰でもよかった。
会えば毎回鬼ごっこや餅つきにスピードをやっていた訳ではない。
たまにはご飯に行ったり、買い物をしたりドライブをしていた。
はっきり断っておくが、そんなに発情期では無かった。
カップルの浮気の言い訳じゃないが
ただただ、寂しかった ストレス発散したかった 結月ちゃんの穴埋めをして欲しかった。
気付けば、彼氏持ち人妻日替わり定食が出来ていた。
今日はこの人、明日はあの人、その次はどの人~と…
勿論釣れない日もあるから刺激はあるが安定は全然していなかった。
しかも人妻や彼氏持ちの癖に、束縛が激しかった人が何故か多かった。
「アホか…束縛したかったら別れろよなあ、やったらいくらでもしてくれてええのに」
と、思いつつ人妻や彼氏持ちの女の子の機嫌をとっていた。
みんなバカなのか、それともある意味賢いのか?
筋が通るわけのないワガママを押し通す世間知らずか…
それとも、旦那は好きって感情は無いが、飯や住処が安定してるからとりあえずの安全牌で好きな人とは別腹か?
と、思いつつ数時間トイレに篭っていた。
訳が分からなくなり、頭がパンクしそうになったので思わず
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「あぁぁああああ!!めんどくせええええええええええええ!!」
と、叫んでいたら当然の如く
「ちょ、あんた!!どーしたん?お腹壊したん?!」
「もしもし~うん、今から出るわ!うん」
「しんご~ゲームやってくれない?」
と、母と姉と弟の堤家全員が心配?しに来てくれていた。
最初のコメントを投稿しよう!